サボテンの育て方|多肉植物の水やりや栽培のコツ
サボテンの特徴・育て方・栽培方法
サボテンも多肉植物の一種です。多くの多肉植物は、属する「属名」で呼ばれることが多いですが、サボテンは、サボテン科に属する植物の総称です。トゲや綿毛があり、花を咲かせることが特徴です。サボテン科の中でもまたマミラリア属、セレウス属、リプサリス属等は人気の種類です。形の違いから、柱サボテン、玉サボテン、ウチワサボテンなどと分類されることもあります。
目次
サボテンの特徴
名前 | サボテン、カクタス |
学名 | Cactaceae |
科名 | サボテン科 |
型 | 夏型 |
育ち方 | トゲや綿毛をつけて育つ |
原産地 | 南・北・中央アメリカ |
殖やし方 | 株分け、挿し木、胴切り |
※種類によって特徴が異なる場合もあります。
適した場所
日当たりのいい場所で育てます。サボテンの多くは冬が休眠期になります。種類によって、寒さに強いものもありますが、基本的に5℃以上あれば冬越しできます。
日当たり | 冬は日当たり良い室内、それ以外は風通しのいい日なたで管理。 |
越冬温度 | 0~5℃ |
肥料 | 基本的には必要ない。真夏以外の春から夏に1,2回、薄い液体肥料を与えてもよい。 |
毎日のケアとポイント
水やり
春と秋は10日に1回、夏は1週間に1回程の頻度で水をたっぷり与えます。冬は断水、若しくは乾かし気味に管理します。
挿し木、株分け、胴切りで殖やす
殖やす時期は4月~8月です。胴切りは、柱状のサボテンを殖やす時に行います。伸びすぎたら、根元の茶色い部分は残し、上の方の緑色の部分をカットします。カットした部分は風通しのいい日陰に置いておくと、2か月ほどで発根します。その後乾いた土に置き、3,4日後に水をたっぷり与えます。その後は通常通りに育てます。
1年のスケジュール
春
置き場所:風通しの良い日なたで管理します。
水やり:土が乾いたらたっぷり水を与えます。10日に1回ほどが目安です。
肥料:基本的に必要ないですが、5,6月に1,2回、薄い液体肥料を与えてもいいです。
夏
置き場所:風通しの良い日なたで管理します。
水やり:土が乾いたらたっぷり水を与えます。1週間に1回ほどが目安です。
秋
置き場所:風通しの良い日なたで管理します。
水やり:土が乾いたらたっぷり水を与えます。10日に1回ほどが目安です。
肥料:基本的に必要ないですが、8~9月に1,2回、薄い液体肥料を与えてもいいです。
冬
置き場所:日当たりのいい室内で管理します。
水やり:断水、もしくはごく少量の水やりをします。
病害虫について
カイガラムシ、ワタムシ、ネジラミ、アカダニなどが発生することがあります。立ち枯れ病、灰色カビ病などのかかる場合があります。
サボテン科の種類
多肉植物は、同じ属の中でも様々な種類があり、多くが「流通名」で表されます。サボテンの場合は、分類の仕方が少し複雑で、サボテン科の下に「亜科」があり、その下に「連」、その下に「属」があります。さらに同じ属でも流通名で細分化されます。複雑なため、サボテンは育ち方(見た目)で分類されることも多いです。下記はサボテン科に属する種類を育ち方別に分けて例を挙げています。
群生するタイプ
子株をつけて、群生して育つタイプです。
流通名 | 学名 | 属名 |
白鳥 | Mammillaria herrerae | マミラリア属 |
小人の帽子 | Epithelantha bokei | エピテランサ属 |
柱状に育つタイプ
柱のように、上に向かって伸びながら成長するタイプです。柱サボテンとも呼ばれます。
流通名 | 学名 | 属名 |
ヤマカル柱 | Cereus jamacaru | セレウス属 |
白雲閣(はくうんかく) | Marginatocereus marginatus | マルギナトケレウス属 |
ローマエビ | Echinocereus octacanthus | エキノケレウス属 |
球形に育つタイプ
大きな1つの球体に育つタイプです。玉サボテンとも呼ばれます。
流通名 | 学名 | 属名 |
金鯱(きんしゃち) | Echinocactus grusonii | エキノカクタス属 |
亀甲牡丹(きっこうぼたん) | Roseocactus fissuratus | ロゼオカクタス属 |
般若錦(はんにゃにしき) | Astrophytum ornatum f. variegata | アストロフィツム属 |
団扇型に育つタイプ
葉が団扇のような形をしていて、上にのびていくタイプです。ウチワサボテンとも呼ばれます。
流通名 | 学名 | 属名 |
金烏帽子(きんえぼし) | Opuntia microdasys | オプンティア属 |
次はこれを要チェック