シアバター(シア脂)の効果効能と使い方|浸透力抜群、肌と髪の保湿・再生に!
シアバターの効果効能
目次
シアバターのデータ
名前 | シアバター、シアナッツバター、シア脂、Shea butter |
学名 | Vitellaria paradoxa |
科名 | アカテツ科 |
使用部位 | 種子 |
香り | ナッツのような香り |
色 | クリーム色 |
使い心地 | 固形油脂で固い、体温で溶ける(融点36℃) |
酸化 | 酸化しにくい |
浸透力 | 高い |
ブレンド | 単独の使用に適している |
肌質 | 乾燥肌、成熟肌 |
部位 | ボディー、ハンド、フェイシャル、フットマッサージにも。 |
注意点 | 特になし |
ヨウ素価 | 50.2 (52-66) ※ |
鹸化価(NaOH) | 136.8(64-137) ※ |
鹸化価(KOH) | 191.5(90-191) ※ |
※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。カッコ内の数字は、一般的に言われている数値の範囲です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。
シアバターの代表成分
主な脂肪酸(100gあたり)
飽和脂肪酸 46.6 g | |
カプリル酸 | 0.2 g |
カプリン酸 | 0.2 g |
ラウリン酸 | 1.3 g |
ステアリン酸 | 38.8 g |
ミスチリン酸 | 0.1 g |
パルミチン酸 | 4.4 g |
一価不飽和脂肪酸 44 g | |
パルミトレイン酸 | 0.1 g |
オレイン酸 | 43.5 g |
多価不飽和脂肪酸 5.2 g | |
リノール酸 | 4.9 g |
リノレン酸 | 0.3 g |
その他 フィトステロール 357mg |
※USDA栄養データベースを参照
脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。
シアバターの特徴
シアの実はとても貴重
シアの木は主にアフリカの国々に生息しています。200年ほどの樹齢の木もありますが、実はとても貴重です。樹齢15年ほどでやっと花を咲かせ、さらに10年ほどで実がなるようになります。そして、実がなるようになってからも、3年に一度ほどしか実がなりません。
酸化に強い
シアバターは大変酸化に強いオイルです。乾性、非乾性を表すヨウ素価の数値がとても低いことと、さらに天然の酸化防止剤とも言われるビタミンEが豊富に含まれています。
シアバターの効果効能
保湿作用、抗酸化作用、抗炎症作用、老化防止、皮膚軟化作用など |
保湿作用が抜群
アフリカの過酷な環境に育ち、オレイン酸を豊富に含むシアバターは保湿効果が抜群です。水分をしっかり肌に閉じ込めて、ハリを出してくれます。
老化防止
ステアリン酸の抗酸化作用と、天然のビタミンEを多く含むことから、シアバターは老化防止にも効果的です。
傷や火傷に
アフリカでは古くからシアバターは傷や火傷の治療に使われていました。傷の治りを早めてくれると言われています。
日焼けを予防
シアバターには紫外線から皮膚を守る働きがあります。ちょっとした外出時などに日焼け止めの効果が期待できます。日焼けした後の肌の炎症を抑える働きもあります。
セルライト・妊娠線の緩和
シアバターはセルライトや妊娠線にもいいと言われています。妊娠中のマッサージにおススメです。
髪の保湿やダメージからの保護
シアバターはヘアケアにも効果的です。特に傷んだ髪の保湿にいいと言われています。髪に塗布することで、紫外線からのダメージを防ぐこともできます。
シアバターの顔や髪への使い方
保湿や老化防止のクリームとして
顔や体には、クリームとして使用することができます。常温では固体ですが、手に取ると伸びが良くなります。皮脂の成分であるオレイン酸が豊富なため、肌に良くなじみます。飽和脂肪酸であるステアリン酸の含有も多いので、少し重い質感でもあります。そのため乾燥肌の人にはぴったりです。もしその重さが気になるようでしたら、スイートアーモンドオイルといった他のオイルと混ぜることにより、より軽い質感になります。
髪のワックスとして
シアバターは、その常温で固まる性質から、ヘアワックスにも使用できます。同時に髪を紫外線から守り、保湿をしてくれる役割もあります。
髪のパックとして
シアバターはダメージのある髪の保湿に有効です。シャンプー前にパックをしたり、パックをしながら一晩ねかせても効果的です。また、ドライヤー前に少量塗布することでダメージから髪を守ります。
手作り石けんとシアバター
シアバターは脂(バター)に分類され、飽和脂肪酸を多く含みます。そのため、酸化しにくく安定していて、石けんに使用すると硬くなります。融点が高いことから、入れ過ぎると水で溶けにくい石けんになります。泡立ちも悪くなります。そのためメインの材料としては向きませんが、少量混ぜることにより、硬さ、安定性を持たせることができます。また、しっとりとした質感になるので、冬の乾燥した時期の方が向きます。
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