各植物油脂・キャリアオイルの効能

シーバックソーンオイルの効果効能|美容に万能!あらゆる肌の悩みに

シーバックソーンオイルの効果効能

目次

  1. シーバックソーンオイルのデータ
  2. シーバックソーンオイルの代表成分
  3. シーバックソーンオイルの特徴
  4. シーバックソーンオイルの効果効能



シーバックソーンオイルのデータ

名前 シーバックソーンオイル、Sea-buckthorn Oil
学名 Hippophae rhamnoides
科名 グミ科
使用部位 果実、種
抽出方法 低温圧搾法など
オレンジ色
使い心地 さらっとしている
浸透力 浸透しやすい
ブレンド オレンジ色が気になる時は、他のオイルとブレンドするといい
肌質 全ての肌質
部位 フェイス、ボディーなど
ヨウ素価
  • 果実: 72.6
  • 種: 164
  • コンプリート: 105.7 ※
鹸化価(NaOH)
  • 果実: 144.9
  • 種: 137.8
  • コンプリート: 141.9 ※
鹸化価(KOH)
  • 果実: 202.9
  • 種: 193
  • コンプリート: 198.7 ※

※ヨウ素価と鹸化価の値は、下記の成分量をベースに計算した数値です。これらは同じ植物のオイルでも、原料の種類、地域、抽出方法、商品やロットなど様々な条件によって変化する数値なのでお気を付けください。ヨウ素価と鹸化価の一覧と解説は下記をご覧ください。

鹸化価 ヨウ素価

シーバックソーンオイルの代表成分

主な脂肪酸(果実)

飽和脂肪酸 33.4 %
ミリスチン酸 0.3 %
パルミチン酸 32.4 %
ステアリン酸 0.7 %
一価不飽和脂肪酸 59.5 %
パルミトレイン酸 35 %
オレイン酸 24.5 %
多価不飽和脂肪酸 7 %
リノール酸 1.7 %
α-リノレン酸 5.3 %

主な脂肪酸(種)

飽和脂肪酸 11.1 %
ミリスチン酸 0.1 %
パルミチン酸 8 %
ステアリン酸 2.6 %
アラキジン酸 0.4 %
一価不飽和脂肪酸 24.5 %
パルミトレイン酸 2 %
オレイン酸 22.5 %
多価不飽和脂肪酸 65.5 %
リノール酸 31.5 %
α-リノレン酸 34 %

主な脂肪酸(コンプリート)

飽和脂肪酸 25.7 %
ミリスチン酸 0.1 %
パルミチン酸 23.5 %
ステアリン酸 1.8 %
アラキジン酸 0.3 %
一価不飽和脂肪酸 45.5 %
パルミトレイン酸 20.8 %
オレイン酸 24.7 %
多価不飽和脂肪酸 28 %
リノール酸 13.2 %
α-リノレン酸 14.8 %

※『植物オイルハンドブック』を参照

脂肪酸について、脂肪酸の摂取方法などは下記をご覧ください。

脂肪酸 必須脂肪酸 オメガ脂肪酸 トランス脂肪酸



シーバックソーンオイルの特徴

ロシアやモンゴル、中国で伝統的な植物

シーバックソーンはオレンジ色の果実をつける植物で、日本ではあまり馴染みのない植物です。ロシア、中国、チベット、モンゴルなどには大量に生育していて、伝統的な植物のひとつです。栄養価がとても高いことで注目されています。

果実からもオイルが取れる

植物油脂は通常種子から抽出されるものが多いですが、シーバックソーンは果実からもオイルが取れます。種子には12~16%、果実には5~8.5%の油分が含まれます。どちらから抽出するかによって、成分が大きく変わります。そのため抽出部分によってシーバックソーンオイルからは、果実、種、両方を混ぜたコンプリートの3種類のオイルができます。

品質に注意

一番いい品質の者は、低温圧搾法で抽出された一番搾り、かつ純度100%です。さらにオーガニックや野生であれば完璧です。シーバックソーンオイルは、ロシアや中国などでは古くから利用されてきたので、色々な種類があります。中には溶剤抽出や高温圧搾で抽出されたものや品質が劣るものがあるので、注意が必要です。

シーバックソーンオイルの効果効能

抗炎症作用、抗菌作用、日焼け止め作用、抗感染作用、抗酸化作用、解熱作用、血圧降下作用、血中コレステロール低下作用、血栓除去、免疫刺激作用、エモリエント作用、瘢痕形成作用など

果実油:肌の組織形成と保護に抜群!

果実から採られたシーバックソーンオイルは特に、カロチノイド(378mg/100g)やトコフェロール(330mg/100g)の含有量に優れます。特に優れた特徴としては、肌の瘢痕形成や組織の保護があります。

種子油:抗菌と皮膚の再生に

種子から抽出されたシーバックソーンオイルは、果実油よりも薄いオレンジ色をしています。不飽和脂肪酸(特に多価不飽和脂肪酸)の含有率が多いことが特徴的です。そのため酸化が早いので注意が必要です。抗菌力、皮膚の再生力に優れます。また、脂質やコレステロールの代謝の改善にも作用します。

コンプリート油:紫外線や放射能からの保護

コンプリート油は、果実を冷温絞りした後に出る果肉と種子を冷凍し、抽出されます。果実油と種子油の両方の特徴を持ち合わせます。特に紫外線や放射能等の外部の刺激から皮膚を保護する作用に優れます。

あらゆる美容効果

シーバックソーンオイルは、美容面ではあらゆる効果があります。スキンケアに抜群のオイルです。成熟肌には、老化を遅らせ、シミやシワといった老化が原因のトラブルを解決してくれます。ニキビや斑点、湿疹、吹き出物といった肌のトラブルも改善してくれます。疲れた肌、乾燥肌、敏感肌の人にも有効です。肌を保湿し、滑らかにしてくれます。太陽光のダメージからも皮膚を守ってくれます。酸化を防止しつつ、皮膚の再生にも作用します。傷などの瘢痕形成にも役立ちます。このようにシーバックソーンオイルは、美容に大切なあらゆる肌の悩みを解決してくれるオイルです。

エッセンシャルオイルの使い方一覧




次はこれを要チェック

植物油脂の種類一覧 植物油脂の豆知識 油の酸化 オイルの安全な選び方 精油の作用一覧 ハーブの効果効能一覧 エッセンシャルオイルの使い方一覧




参考文献を見る